![]() ↑ ユナイテッドの801A使用時。イルミネーションオフの設定。0Z4Gは1本1本ガスの発光色にバラつきがある。 青白いものから赤紫のものまで相当色が違うのでデザイン上、何かに色を合わせることができない。 |
測定結果本機は完成して先にエージングを兼ねて音出しをし、1週間程度してから測定を開始しました。で、先にその時の印象を言いますと、「お? 今までの送信管の音とゼンゼン違う、これはいいぞ?」でした。 少し聴いただけでスグ解りましたが、思ったよりワイドレンジです。トランスドライブだし無帰還だし、カマボコレンジでどうせ大したことないだろう、今まで作ったアンプの中でも測定結果は一番悪い方になるだろうと予想していただけに嬉しい誤算でした。 |
先ほどにもチョロっと書きましたが、L-chの歪率測定中にオーディオアナライザーが故障してしまい、全項目の測定ができなかったため、全項目の測定が終わっていたR-chの結果を表示します。もっとも途中までの結果でL/Rの差はほとんどなく、球の挿し替えで変わるので回路的にはほぼ差異がないと思って頂いて良いかと思います。 全てのパワー管を挿し替えて測定したら、多少の違いは出るかも知れませんが、最初にやる電圧測定の時に挿し替えてあまり差がなかったので、おそらくそれほど違いはないかと思います。 |
図1:入出力特性![]() |
入出力特性です。以後全てパワー管はユナイテッドの801A、整流管はレイセオンの0Z4G、右チャンネルの測定データです。 +BスイッチのLowとHighで途中まではほぼ変わりません。クリッピングポイントはLowが4.2W、Highが7.5Wあたりですがオシロで正弦波の山がつぶれ始めるのがLow=5W、High=7.6Wでした。 但し歪率5%を基準に考えるとLow=4.2W、High=7W弱でしたので、総合的に判断すると定格出力はLow=4.2W、High=7.5Wあたりで良いかと思います。その時の入力感度はLow=0.5V、High=0.65Vあたりで私が作るアンプにしては高感度です。 A2級でグリッドのプラス領域も使えますから、入力を増やせばさらに出力は伸び、Lowで7W、Highでは10W以上も出ていますが歪みは10%を超え、波形も破綻しています。まあ、過大入力に対する追従性があるマージンと見た方が良いでしょう。 |
図2:周波数特性![]() |
周波数特性です。High・Lowともピッタリグラフが一致したので、片方を消して見やすくしています。これが一番意外でした。無帰還、トランスドライブとしては結構なワイドレンジです。 数値を見なくても音で解るような特性でした。10Hz以下と100kHz以上のグラフはありませんが、無帰還なのでピーク等ないと思い、アナライザーだけの測定結果を示しています。 グラフにしませんでしたが、一応ファンクションジェネレーター+電子電圧計の別測定でピークがないことは確認しています。 おそらくステップダウンで使ったトランスドライブの効果が出ています。初段も5687の低インピーダンス出力が効いていて、全体的に狙った回路構成の成果が出た感じです。 50kHzで少し盛り上がっていますが、これはNC-14出力側を開放で使ったためです。 |
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歪率もいつもならフツー、と言いたいところですが、無帰還・トランスドライブを言うことを考えると、良い方かも知れません。 +B=Highの方が最大出力になると低歪みなのは当然ですが、小出力時も+B=Highの方が若干歪みが少なくなりました。 通常の低周波出力管はグリッドをプラスまで振らせると急激に歪みが増える傾向がありますが、送信管やダイナミックカップルドチューブのようにグリッドのプラスまで保証された球は、プラス側に入ってもなだらかに歪が増えて不自然さがありません。 グリッドのプラス領域で歪みが多くなることはどんな球も避けられませんが、なだらかなのは送信管の強みです。 |
図3:歪率![]() |
図4:ダンピングファクター![]() |
オン-オフ法で測定したダンピングファクターです。+B=Lowで平均2.57、+B=Highで平均2.7あたりです。 VT-62 / 801Aを14kΩのOPTで使った場合、例外なくこの程度になります。 ただ、LowとHighでそれほど変わらないだろうと思っていたのですが、少し差が出たのは意外でした。供給電圧が変わればプレート内部抵抗の数値も変わるので、よくよく考えたら当然と言えば当然ですが。 数値的にはこれぞ直熱3極管。無帰還でも使えるDF値と言う感じです。 |
インプレッション( ̄〜 ̄)ウーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヽヽヽヽヽヽ ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・、、、、、、、、、、、、、、・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・‥‥‥‥‥‥・・・・・・、、、、、、、、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・。。。。。・・・・・音は良い・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・レイアウト・デザインも悪くはない・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・が、ナットクいかない・・・・。 いや、ホントに今まで送信管はちょっと・・と思ってたのを吹っ飛ばしてくれる位、音は気に入りました。 音質に関しては改造する理由はありません。レイアウト・デザインも今までのノウハウが生きているし、トランスのエンブレムに色を合わせたのも正解でした。 では何が気に入らないのかと言うと、イルミネーションです。 |
良く言えばお祭りのようににぎやかで楽しそう、悪く言えば色がウルサイ、やり過ぎました。リア・パネルのガイドイルミネーションを赤と緑にしたのがまずダメで、リアはフロントと同時に見えないからいいか、と思って違う色にしたのが失敗でした。 最近の窒化ガリウムのLEDは高輝度でリアの赤は1mAまで電流を絞りましたが、それでも相当明るく、使用中に壁面に反射して赤や緑の色が主張してきます。主役のトリタンフィラメントの雰囲気をブチ壊してくれます。 それとちょっと考えれば解ることですが、アンプへスピーカーや入力機器のケーブルとつなぐのは電源オフの時にやるのが普通です。 つまり本機は電源をオンにしてボリュームをゼロにした時でもないとガイドイルミネーションの効果が発揮でないワケで、完全に本末転倒です。 これは何とかしないと・・・。幸い赤や緑はガリウムヒ素時代の暗いLEDの在庫がありますので、そちらに変えるか、フロントと合うように黄色や青のLEDにするか、はたまたリアのガイドイルミネーションだけ電源オフ時も使えるようにするか、色々考え始めてしまいました。 気に入らないところがあると、せっかくの良いところも霞んでしまうので、完成後スグに改造記を書くハメになりました。 |
![]() ↑ イルミネーションオンにした時。前から見てもリアのガイドイルミネーションLEDが相当明るいのが解る。パイロットランプ代わりのネオン球もいつものクセで付けてしまったが色が多すぎか。 ![]() ↑ この通り電流をかなり絞ったがガイドイルミネーションのLEDが相当明るい。スピーカーターミナルの光はバナナプラグのケーブルを挿せば見えなくなるが、RCA入力のLEDだけは使用中にそのまま残る。 |
![]() ↑ タイトベースのVT-25Aを使うと雰囲気が変わる。音はこれが一番良かった。やはり暗いフィラメントの球は音が良い?、それともさすがにウェスタンと言うべき? ![]() ↑ 川西のC-202A使用時。球が一番明るいのはコレ。形もナス管だし光らすともうほとんど電球。 |
![]() ↑ ネオンガスの0B2WAを使うともうお祭り状態。但しこれはドロップ電圧108Vからかなり逸脱していたので使用を考えていない。 ![]() ↑ VT-62は高耐圧・耐震のためにプレート上部の電極保持がステアタイト製だが、作りの古いC-202Aは何もなくて釣りフィラメントなので光を遮るものがないため相当明るい。 |
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