KIKUSUI PMC18-5A・安定化電源

KIKUSUI PMC18-5A・安定化電源


フロントパネル

↑ 最初からシーリングカバーが付いてないものを中古で買った(だから安く買えた)。電流が流れていないのに0.01Aと表示されている。


 

購入背景

カー用品や大電流ヒーターの真空管をテストする際、PA18-3や自作の定電圧電源では容量が足りなくて困ることがあったので、だいぶ前に5Aまで使える本機・PMC18-5Aを中古で購入しました。

こちら特に安定度は問題なかったのですが、表示の誤差が大きくて使いにくかったため、一度ちゃんと検証してみる必要があると思っていました。

表示調整だけでしたらカバーを外す必要はなく、フロントパネルで全てできるのですが、こちらも古い機種なのでPA18-3のようにケミコンが液漏れしてたらイヤだなーと思い、一度全てチェックしてみることにしました。

まず、カバーを開けてみると想像以上にホコリが溜まっていたので、外に持っていて掃除を徹底的にします。

ファンがある機器ではないので、ここまでホコリが溜まるとは思ってもみませんでした。

本機は購入後一度も開けたことがなかったので、これだけでも開けた甲斐がありました。

ホコリまみれの内部

↑ 開けてみるとホコリだらけ。放熱機能が落ちるため掃除だけでも開けた甲斐がある。



1次電圧コネクター

↑ 電源トランスの1次側は2巻線タイプで、直列にするか並列にするかで海外電圧にも対応する。今は下の2つのコネクターに挿してあり直列でAC100V対応になっている。上の2つにつなぐと並列になってAC200V以上の地域用となる。


多数のケミコン

↑ 面倒だがケミコンは全て外して液漏れとLCRメーターでチェックした。


ダミーロードを自作して調整

↑ 電流表示の調整中。最大電圧・電流だとかなりの発熱になるため、急遽在庫の20Wセメント抵抗を9本使ってダミーロードを構成。


 

修理と言うよりメンテナンス

PA18-3でケミコンの状態ばボロボロだったので、こちらも全交換をカクゴで一旦全部外してみましたが、予想に反してこちらは全て大丈夫でした。

液漏れはひとつもなく、LCRメーターで計っても1〜2割の容量低下だけで、損失係数やESRは十分低くQはそれほど低くなく、位相角も問題ありませんでしたので、全て元通り取り付けました。

全て日本ケミコンの製品で安心して使用できそうです。

全て元に戻してから調整はテスターをつなげてフロントパネルのVRを廻して行いますが、その前に電流調整で大きな負荷が必要になるので、一時的に作成しました。

本機の最大電圧は18V、最大電流は5Aですので、18×5=90W以上のダミーロードが必要になります。

そこで20Wのセメント抵抗を最低でも5本以上つなげる必要がありますが、直列・並列で接続しても丁度良い抵抗値のモノはないので、在庫の9本組み合わせて使用しました。

厳密にはそれでも相当温度上昇するので温度変化による抵抗値変化も考慮しなければなりませんが、そこまで正確な表示でなくても不都合はないため、これで妥協します。

一応写真の通り、本機が5.10A出力時にテスターの方も5.104Aの表示で大丈夫そうです。

ただ、後から知ったのですが本機は出力0の時に0.00A表示にしたくても、最小電流の調整項目がなく、何も接続してないのに0.01Aと表示されてしまいます。

何でもAタイプ(奥行きが短いタイプ・PMC18-3Aなど)は調整できるが、Bタイプ(奥行きが長いタイプ)は調整できないそうです。

電圧調整は問題なくキッチリ合わせることができました。

もうひとつ不満なのはLIMITスイッチを押した時の表示が暴れて不正確です。こちらは原因が解りましたら再度アップします。



メイン基板のパーツ面

メイン基板のパターン面

↑ メイン基板。左側のヒートシンク2つはパワートランジスタ等の放熱用、右のアルミ板だけのヒートシンクはシリコンブリッジだけの放熱用。設計変更したのかパターン設計を間違えたのか、大胆にも部品面の赤矢印部分のパターンにカッターで切り込みを入れ、裏面でジャンパー線を追加している。


→ もどる